オフィスチェアの肘掛けは、長時間のデスクワークを快適にする重要なパーツです。
人間は、両腕の重さが体重の約16%を占めるため、肘掛けに腕を預けると肩や腰の負担を大きく軽減できます。
しかし、肘掛けが作業の邪魔になる・収納スペースが限られていると、必要性に疑問を持つ方も少なくありません。
この記事では肘掛けの必要性をはじめ、メリット・デメリット、選び方を詳しく解説します。
オフィスチェアに肘掛けは必要?
肘掛けはオフィスチェアの快適性を高めるパーツです。体重の約16%を占める両腕の重さを支えてくれるため、肩や腰にかかる負担を軽減できます。
新幹線や映画館の座席には肘掛けが標準装備されていますが、これは長時間の着座による疲労を軽減する効果が実証されているためです。
デスクワークでは、肘掛けに腕を置くと体圧が分散され、腰痛や内臓圧迫を防ぐ効果が期待できます。
しかし、オフィスチェアの肘掛けは必ずしも必要なパーツではありません。作業内容やスペースを考慮して、必要性を検討してみてください。
ここでは、オフィスチェアに肘掛けがあるとよい人となくてもよい人について解説します。
オフィスチェアに肘掛けがあるとよい人
デスクワークが中心で長い間座り続ける人は、肘掛け付きオフィスチェアが最適です。特に、肩こりや腰痛に悩んでいる方、姿勢が崩れやすい方は、肘掛けで腕を支えれば体への負担を軽減できます。
パソコン作業やデスクワークが多い方は、正しい姿勢を保ちやすくなるでしょう。書類作業や資料確認時も、肘掛けがあれば安定した姿勢を保てます。電話対応が多い方も、リラックスした状態での会話が可能になるでしょう。
また、休憩時には肘掛けに腕を預けることで、効果的な休息を取れるはずです。
このように、オフィスワークで疲労を感じる方には、肘掛け付きオフィスチェアがおすすめです。
オフィスチェアに肘掛けがなくてもよい人
立ち上がりが頻繁な職種や動きの多い作業を行う人は、オフィスチェアの肘掛けはなくても問題ありません。
特に、商品の検品作業や手作業が中心の職種では、肘掛けが動作の妨げになる可能性があります。また、スペースが限られたオフィスで、デスクの下に椅子を収納する必要がある場合も、肘掛けのないタイプが最適です。
座面を広く使用したい方や、作業中に椅子の向きを頻繁に変える必要がある方も、肘掛けがない方が使いやすいでしょう。また、デスク周りの移動が多い方や、大きな動作を伴う作業が中心の方も肘掛けは必要ないかもしれません。
作業効率を重視する場合は、肘掛けの必要性を慎重に検討しましょう。
肘掛けのあるオフィスチェアを使うメリット
ここでは、肘掛けのあるオフィスチェアを使うメリットについて詳しく解説します。
座る際の負担を軽減する
肘掛け付きオフィスチェアは、体重の約16%を占める両腕の重さを支え、上半身にかかる負担を分散してくれます。
長時間のデスクワークでは、上半身の体重が腰や椎間板に集中しがちです。しかし、肘掛けがあれば、体圧を分散できるため、腰痛の予防や疲労軽減につながるでしょう。
また、パソコン作業時には肘を支えてくれるため、手首や肩の負担も軽減されます。結果、デスクワークによる疲労を感じにくくなり、集中力を保ちやすくなります。
このように、肘掛けのあるオフィスチェアは、業務効率の向上にもつながります。快適な作業環境を実現してくれるほか、作業姿勢の安定にも役立つでしょう。
正しい姿勢の維持をサポートする
肘掛けは、背筋を伸ばした正しい姿勢を保つために重要な役割を果たします。
デスクワークでは、無意識のうちに前かがみになったり猫背になったりしがちです。しかし、肘掛けで腕を支えると、背筋が自然と伸びやすくなります。
特に高さ調節機能付きの肘掛けは、デスク面の高さに合わせれば理想的な作業姿勢を維持できるでしょう。背もたれを効果的に使用できるほか、脊椎への負担も軽減できます。
肘掛けのあるオフィスチェアは、肩が開きすぎず、脇を締めた理想的な姿勢も保ちやすくなるのが魅力です。姿勢の崩れを防げるだけではなく、長時間の作業でも疲れにくい体勢を維持できます。
さまざまな動作による姿勢の変更をサポートする
肘掛け付きオフィスチェアは、座る・立つ・リラックスするなど多様な動作をサポートします。
例えば、電話応対時には安定した姿勢を保てるほか、書類を読む際は肘掛けを支点にして姿勢を変えやすく、目線の高さも調整しやすくなります。
休憩時には、リラックスした姿勢を取れるでしょう。立ち上がる際も肘掛けを支えにすれば、スムーズな動作が可能です。
このように、肘掛けのあるオフィスチェアは、作業内容に応じて姿勢の変更がしやすくなります。
肘掛けのあるオフィスチェアを使うデメリット
ここでは、肘掛けのあるオフィスチェアを使うデメリットについて詳しく解説します。
収納面で問題が生じる場合がある
肘掛け付きオフィスチェアは、デスク下への収納が難しくなる場合があります。
固定式の肘掛けはデスクとの干渉を避けるため、低めの位置に設置されるケースが多いですが、高さによってはデスクへの出し入れに制限が生じます。
そのため、オフィスのスペースが限られている環境では、通路の確保が難しくなる可能性があります。デスクの配置換えや移動の際に制限が生じる場合もあるでしょう。
肘掛けのあるオフィスチェアは、設置場所の選定が重要です。座面幅に加え、肘掛けの幅も考慮する必要があるため、製品を慎重に選ぶ必要があります。
特に、収納スペースに余裕がない環境では、肘掛けの有無を十分に検討しなければなりません。
価格が高くなりがち
肘掛け付きオフィスチェアは、肘掛けのない製品と比べて価格が高くなりがちです。特に、調整機能の豊富な可動式肘掛けを採用した製品は、高額になりやすい傾向にあります。
また、調整機能を備えた製品は故障時のメンテナンス費用が高くなるケースがあります。耐久性や保証内容をしっかりと確認してください。
特に、複数のオフィスチェアの導入を検討している場合は、予算への影響が大きくなるため、費用対効果を慎重に検討しましょう。
オフィスチェアが高くなりがちな理由は、以下の記事をご覧ください。
⇒オフィスチェアが高い理由とは?使用時のメリットや購入時の注意点
作業内容によっては邪魔になる
肘掛けは、作業内容によっては動作の妨げになる場合があります。横向きの作業や大きな動作を伴う作業では、肘掛けによって動きが制限されるでしょう。
特に座面を広く使用したいシーンでは、肘掛けがスペースを制限してしまいます。資料を広げる作業や製品の組み立て作業など、広い作業スペースが必要な場合は、不便を感じる可能性があります。
また、椅子の向きを頻繁に変える必要がある作業でも、肘掛けの存在を邪魔に感じるかもしれません。
作業効率を重視する場合は、肘掛けの必要性を作業内容に照らし合わせて十分に検討しましょう。
肘掛け付きオフィスチェアの種類別の選び方
肘掛け付きオフィスチェアには、跳ね上げ式・固定式・可動式の3種類があります。それぞれ特徴が異なるため、目的に合わせた製品選びが重要です。
ここでは、肘掛け付きオフィスチェアの種類別の選び方について詳しく解説します。
スペースの確保が難しければ跳ね上げ式
限られたスペースで肘掛けのメリットを活かしたい場合は、跳ね上げ式肘掛けがおすすめです。使用時は通常の肘掛けとして機能し、収納時は垂直に跳ね上げるとコンパクトになります。
例えば、パソコン作業時は肘掛けを下ろして使用し、立ち上がる際は上げることで動作の妨げになりません。
さらに、デスクとの干渉を避けやすく、収納性に優れています。
また、作業内容に応じて、肘掛けの使用・不使用を柔軟に切り替えられる魅力があります。
使い勝手とスペース効率を両立したい方には、最適な選択肢といえるでしょう。
金額重視なら固定式
コストを抑えつつ肘掛けの基本的な機能を活用したい場合は、固定式肘掛けがおすすめです。構造がシンプルで耐久性が高く、価格も手頃なものが多くなっています。
固定式肘掛けは、デスクワーク中に腕を預けることはもちろん、座面下の土台に直接固定されているため、立ち上がり時の支えとしても安心して使用できます。
また、固定式肘掛けはT型やL型、サークル型など、複数の形状から選択可能です。
T型は一般的で使いやすく、L型は立ち座りがスムーズです。サークル型は服が引っかかりにくいメリットがあります。
固定式肘掛けを検討する際は、購入前に自身の体格に合った高さや形状を確認しましょう。
フィット感重視なら可動式
細かな調整で理想的な作業姿勢を実現したい場合は、可動式肘掛けがおすすめです。上下・前後・左右の3D調整機能により、体格や作業内容に合わせた最適なポジションを設定できます。
パソコン作業時は、前方に調整して手首の負担を軽減し、リラックス時は後方に調整して腕を預けやすくできます。高さ調整が可能であれば、デスクの高さと合わせることも可能です。
また、肘掛けの角度調整を活用すれば、肩や腕の自然な位置をキープできます。
可動式の肘掛けタイプは、長時間のデスクワークでも快適な姿勢を保てるのが魅力です。特に、機能性を重視したい方に最適な選択肢といえるでしょう。
肘掛け付きオフィスチェアおすすめ3選
座り心地に優れた肘掛け付きオフィスチェアをお探しなら、『株式会社SIHOO』の製品がおすすめです。人間工学に基づいた設計によって、快適な座り心地を実現します。
ここでは、SIHOOで取り扱う肘掛け付きオフィスチェアを3つ紹介します。
コスパ重視の跳ね上げ式オフィスチェアM76A
SIHOO M76Aは、価格と機能のバランスに優れた跳ね上げ式オフィスチェアです。肘掛けは90度回転可能で、デスクへの出し入れがスムーズです。
座面には高密度のモールドウレタンを採用し、長時間の着座でも快適性を維持します。リクライニング機能は約120度まで調整可能になっており、休憩時のリラックスもサポートします。
さらに、耐久性に優れたSGS認証を受けたガスシリンダーを搭載、キャスターは静音タイプを採用し、床材を傷つけにくい設計が特徴的です。
2024年モデルとして全面的にアップグレードされた信頼性の高い製品です。
前後の稼働が可能な3Dアームレスト搭載のM102C
SIHOO M102Cは、充実した調整機能を備えた3Dアームレスト搭載モデルです。
アームレストは前後4cm調整に加え、左右29度の回転も可能なため、作業内容に合わせて細かな調整ができます。
また、上下6cmの昇降と35度の角度調整が可能なヘッドレスト、独立式ランバーサポートが搭載されており、首や頭部、腰への負担を軽減します。
さらに座面にはモールドウレタンを採用し、型崩れしにくい耐久性を実現。メッシュ素材の採用により通気性も確保し、蒸れにくい快適な座り心地を提供しています。
SIHOO M102Cは、作業姿勢の細かな調整を重視する方におすすめの製品です。
あらゆる角度に調整可能な6Dアームレスト搭載のDORO S300
SIHOO DORO S300は、最高峰の調整機能を備えた6Dアームレスト搭載の上位モデルです。全方位に調整可能なアームレストは、あらゆる作業でも適した調整が可能です。
また、5段階の調整が可能な背もたれや、自動適応式ランバーサポートが搭載されているため理想的な姿勢をキープしやすいのが特徴です。
さらに、ヘッドレストは背もたれと一体型で、首と背中に効果的なサポートを提供します。リクライニングは98度から135度まで調整可能で、多様な作業姿勢に対応が可能です。
座面の奥行きは5cmの調整範囲を持ち、体格に合わせた調整ができます。
SIHOO DORO S300は、プロフェッショナルな作業環境を求めるユーザーに最適な製品です。
まとめ
オフィスチェアの肘掛けは、作業効率と体への負担軽減に重要な役割を果たします。長時間のデスクワークでは肘掛け付きを選択し、動きの多い作業では肘掛けなしの選択も検討しましょう。
また、予算や使用環境に応じて、跳ね上げ式・固定式・可動式から最適なタイプを選ぶことで、快適な作業環境を実現できます。
『株式会社SIHOO』では肘掛け付きのオフィスチェアを多数ラインナップしています。コスト重視の製品から機能性重視のものまで、あらゆるオフィスチェアを取り揃えています。
肘掛け付きオフィスチェアをお探しの方は、ぜひSIHOOの製品をチェックしてください。
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