オフィスチェアの掃除はどうする?必要な道具や注意点を紹介

オフィスチェアの掃除はどうする?必要な道具や注意点を紹介

職場や自宅で作業をするときの必須アイテム、オフィスチェア。

毎日長時間座ることが多いオフィスチェアですが、しっかり掃除しているという方は少ないのではないのでしょうか。

人が直接触れるオフィスチェアにはさまざまな汚れが付着しており、放置してしまうとカビや劣化などのリスクを招く恐れがあります。

一見綺麗に見えても、座面や背もたれには汚れが蓄積されている可能性があるため、定期的に掃除して清潔に保つことが大切です。

この記事では、オフィスチェアを掃除する前に知っておくべき知識をはじめ、オフィスチェアの掃除方法や掃除するときの注意点などについて詳しく解説します。

普段オフィスチェアを使用している方やこれからオフィスチェアを購入しようと検討している方は、ぜひ参考にしてください。

オフィスチェアを掃除する前に知っておくべきこと

オフィスチェアを一度も掃除したことがないという方も少なくありませんが、掃除を怠ってしまうと、不具合が出たり壊れたりなどオフィスチェアの寿命を縮めてしまう可能性があります。

お気に入りのオフィスチェアを長期間正常な状態で維持するのであれば、定期的な掃除が欠かせません。

これから掃除するのであれば、まずは自分が普段使っているオフィスチェアについてしっかり知っておくことが大切です。

ここでは、オフィスチェアを掃除する前に知っておくべきことを紹介します。

オフィスチェアの寿命

日本オフィス家具協会『オフィス家具「JOIFA標準使用期間」に関する規程』によると、オフィスチェアの寿命は8年といわれています。

「8年も持てば十分」と考える方もいるかもしれませんが、座り慣れたオフィスチェアはなかなか替えが効かないものです。

気に入ったオフィスチェアを長く使いたいのであれば、定期的な掃除とメンテナンスが欠かせません。

寿命は8年と一般的にいわれていますが、適切に掃除を行っていれば10年以上維持することも可能です。

定期的な掃除に加え、ネジの緩みやキャスターの摩耗などの確認もしておけば、オフィスチェアの安全性や安定性を維持することもできます。

オフィスチェアは毎日使う重要なアイテムのため、快適性を維持するためにも、日頃から掃除とメンテナンスは怠らないようにしましょう。

オフィスチェアにつく汚れの種類

オフィスチェアには、日常的な使用によりさまざまな汚れが付着します。

まず、最も一般的なのはホコリや髪の毛です。これらは日常的に積もりやすく、見た目を悪くするだけでなく、アレルギーの原因にもなります。

次に、飲み物や食べ物のシミもよく見られる汚れです。コーヒーやジュースがこぼれると、すぐに拭き取らないとシミになり、取り除くのが難しくなります。

さらに、汗や皮脂による汚れも無視できません。これらは特に夏場に多く、時間が経つと臭いの原因にもなるため、注意が必要です。

オフィス環境であれば、インクやペンによる汚れが付着する可能性が高く、これらの汚れは特定のクリーナーでなければ完全に落とすことは難しいです。

オフィスチェアにはさまざまな汚れが付着するため、素材に応じた適切な道具を用意し、正しいクリーニング方法を把握しておくことが、オフィスチェアを長期間清潔な状態で保つ鍵となります。

オフィスチェアの掃除に必要な道具

オフィスチェアを清潔な状態で維持するのであれば、基本的な掃除道具を用意しておくことをおすすめします。

オフィスチェアの掃除に役立つ道具は以下の通りです。

  • 雑巾・タオル
  • 柔らかいブラシ・歯ブラシ
  • 掃除機
  • シートクリーナー
  • ウェットティッシュ
  • 中性洗剤

上記の掃除道具は、どれもコンビニやスーパー、ホームセンターなどで一般的に取り扱われているものばかりであり、場合によっては既に所持している可能性もあります。

掃除機については、自宅や職場で使用しているもので問題ありませんが、大きすぎる場合はオフィスチェアの細かい隙間の汚れを吸い取れないため、小型のものを用意しておくと便利です。

また、中性洗剤が入手できない場合は、お湯1リットルに対して大さじ4杯程度の重曹を混ぜることで洗剤の代用になります。

【素材別】オフィスチェアの掃除方法

オフィスチェアは使用されている素材によって掃除方法が異なります。

お気に入りのオフィスチェアを傷つけないためにも、素材に応じた適切な掃除方法を知っておくことが大切です。

ここでは、素材別にオフィスチェアの掃除方法を紹介します。

布張り

布張りのオフィスチェアはホコリや汗・飲み物によるシミが付着しやすく、特に注意が必要な素材です。

掃除をする際は、事前にどのような布素材が使用されているか確認しましょう。布は洗剤との相性があり、場合によっては色が抜けたり生地が縮んだりする可能性があります。

布張りのオフィスチェアを掃除する手順は以下の通りです。

  • 掃除機で表面のホコリやゴミを除去(ノズルにブラシを付ければ繊維の間に入ったゴミが取りやすい)
  • 中性洗剤が入ったぬるま湯に雑巾・タオルを浸し、表面を叩くようにして汚れを拭き取る
  • 洗剤が残らないように水で濡らした清潔な雑巾・タオルで全体を拭き取る
  • 風通しの良い場所で乾燥させる

持っている洗剤とオフィスチェアとの相性が心配な場合は、座面の端や裏側などの目立たない場所で試してみましょう。中性洗剤がない場合は、重曹をお湯に溶かして代用することも可能です。

オフィスチェアを乾燥させる際は、内部までしっかり乾くまで使用しないようにしましょう。乾燥が不十分な状態で使用するとカビが発生する可能性があります。

メッシュ

メッシュ素材のオフィスチェアは通気性が良く、汗をかきやすい季節でも快適ですが、細かいホコリや汚れが溜まりやすいのが難点です。

掃除をする際は、はじめに柔らかいブラシや掃除機、エアダスターなどで網目のなかに入り込んだホコリやゴミを除去しましょう。

メッシュ素材は洗剤と化学反応を起こすリスクがあるため、汚れやシミを取る場合はオフィスチェア用のシートクリーナーやウェットティッシュを使用するのがおすすめです。

手が届きにくい部分については、歯ブラシを使用すると細かい汚れも綺麗に掻き出せます。

なお、汚れを拭き取る際は力を入れすぎないように注意しましょう。メッシュ素材は過度な負荷がかかると伸びてしまう可能性があるため、優しく叩いたりこすったりしながら掃除することが大切です。

汚れの除去が完了したら水で濡らした雑巾・タオルで全体を綺麗に拭き取り、直射日光が当たらない風通しの良い場所でしっかり乾燥させましょう。

合皮

合皮素材のオフィスチェアは水を弾く特性があり、比較的汚れにくいことが特徴です。軽い汚れであれば水で濡らした雑巾・タオルで拭き取るだけで十分綺麗になります。

水拭きで汚れが落ちない場合は、ぬるま湯に少量の中性洗剤を加えた溶液に雑巾・タオルを浸して優しく拭き取るようにしましょう。

合皮は水分に弱い素材ではありませんが、洗剤が残ってしまうとカビの発生や劣化の加速を招く可能性があるため、洗剤が残らないようにしっかり拭き取ることが重要です。

洗剤を拭き取り、全体を水で濡らした雑巾・タオルで綺麗に拭いたあとは、合皮専用のクリーナーやコンディショナーなどを使うと、素材の持ちを良くできます。

合皮素材は長期間メンテナンスしないままにしておくと、経年劣化によって表面がボロボロと崩れることがあるため、定期的なメンテナンスが大切です。

本革

本革は他の素材に比べて耐久性は非常に高いですが、水分に弱い性質があり、油断をすると変色やシミなどのトラブルにつながる恐れがあります。

掃除をする場合は乾いたタオルや布などで優しく拭くのが望ましいですが、汚れやシミが目立つ場合は本革専用のクリーナーを使用するようにしましょう。

クリーナーを直接吹きかけてしまうとムラになりやすいため、布に吹きかけてから表面を拭くことが大切です。

頑固な汚れがある場合は、多めにクリーナーを使い、円を描くようにして拭き取ると汚れが落ちやすくなります。

本革は直射日光や高温多湿、極端な乾燥などに弱いため、日が当たらない風通しの良い場所で乾燥させましょう。

掃除を終えた後は、本革専用のコンディショナーを使用することで素材の柔軟性を保ち、ひび割れなどのダメージを予防できます。

オフィスチェアを掃除するときの注意点

前述したように、オフィスチェアは素材によって掃除方法や使用する道具が異なります。

間違った方法で掃除してしまうとオフィスチェアの劣化を加速させたり破損させたりするリスクがあるため、細心の注意を払って掃除することが大切です。

ここでは、オフィスチェアを掃除するときの注意点を紹介します。

木製部分は水を使い過ぎない

オフィスチェアの木製部分を掃除する際には、水の使用量に注意が必要です。

木材は水分を吸収しやすく、過剰な水分が染み込むと膨張や変形、さらにはカビの発生を引き起こす可能性があります。

水分が木材に与える影響を最小限に抑えるためには、掃除の際に使用する布をしっかり絞り、水分を最小限にすることが重要です。

木製部分に直接水をかけることは避け、必ず布を介して水分を与えるようにしましょう。

また、掃除後は乾いた布で水分を拭き取り、完全に乾燥させることを心がけることで、木材の劣化を防ぐことができます。

なお、木製部分は過度に乾燥してしまうとヒビが入ったり割れたりする恐れがあるため、定期的にメンテナンスを行い、状態を確認しながら掃除するようにしましょう。

金属部分は水分を残さない

金属部分の掃除では、水分の残留を防ぐことが重要です。

金属は一見水分に強そうなイメージがありますが、水分に長時間触れるとサビや腐食が発生しやすくなるため、一滴も残らないようにしましょう。

掃除をする際は、使用する布をしっかり絞って水分を最小限にし、掃除後は必ず乾いた布で水分を完全に拭き取るようにしてください。

特に、ネジや接合部などの細かい部分に水分が残らないよう注意が必要です。

水分をしっかり拭き取ることで金属部分の寿命を延ばし、美しい状態を保つことが可能であり、定期的に防錆スプレーを使用すれば、さらなる保護効果を得られます。

オフィスチェアの金属部分は安定性を左右する重要な部分のため、メンテナンスを怠らず、常に清潔で乾燥した状態を保つことが大切です。

布部分はこすりすぎない

オフィスチェアの布部分を掃除する際には、こすりすぎないよう注意が必要です。布地は強くこすると繊維が傷み、毛羽立ちや色落ちの原因となることがあります。

布部分を清潔に保つためには、優しく扱うことが重要です。汚れた部分を強くこすらず、軽く叩くようにして汚れを取り除くことを心がけましょう。

また、洗剤を使用する場合は、洗剤成分が残らないようにしっかりと拭き取ることが大切です。

乾燥は自然乾燥を基本とし、直射日光を避けて風通しの良い場所で行うと良いでしょう。

メンテナンスを定期的に行い、常に清潔で快適な状態を保つことで、お気に入りのオフィスチェアをより長く使用できるはずです。

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まとめ

毎日使うオフィスチェアは、一見しても気付かないような細かい汚れが日々蓄積しています。

掃除やメンテナンスをすることで、オフィスチェアの美観を保つだけではなく、寿命を伸ばすことにもつながるため、定期的に行うことが望ましいです。

しかし、日頃から気を付けていても避けられない汚れや劣化もあるため、掃除しても状態が改善されない場合は、買い替えを検討するタイミングかもしれません。

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