椅子のロッキング機能とは?搭載製品のメリットやデメリット、注目すべきポイントを解説

椅子のロッキング機能とは?搭載製品のメリットやデメリット、注目すべきポイントを解説

椅子のロッキング機能は、体の動きに合わせて背もたれが動く機能です。

社内での利用はもちろん、自宅でのリモートワークが増加するなか、体への負担を軽減するために多くの人から注目が集まっています。

とはいえ、ロッキング機能の必要性や選び方が分からず、適切な製品を見つけられない方も少なくありません。

この記事では、ロッキング機能の仕組みやメリット・デメリット、選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。

椅子のロッキング機能とは?

椅子のロッキング機能は、体の自然な動きや体重移動に応じて背もたれが動く仕組みです。揺れ動くを意味するrockから名付けられ、伝統的なロッキングチェアのような揺れる構造を現代の椅子に応用したものです。

快適な作業環境の実現には、体格や作業内容に合わせた適切な可動範囲の設定が欠かせません。特に背もたれの動きは、腰部への負担を軽減しながら、自然な姿勢変化をサポートします。

多くの製品では強度調整機能を備えており、使用者の体重に合わせた最適な設定が可能です。長時間のデスクワークでは、固定姿勢による疲労が問題となりますが、ロッキング機能により姿勢の自由度が広がり、快適な作業環境を実現できます。

リクライニング機能との違い

ロッキング機能とリクライニング機能は、一見似ているように見えますが、仕組みと目的は大きく異なります。

ロッキング機能は、体の動きに合わせて背もたれが自然に動く仕組みです。一方のリクライニング機能は、レバー操作で背もたれの角度を固定する仕組みです。

映画館や飛行機の座席に使われるリクライニングは、体を動かさない状況に適していますが、デスクワークには不向きです。オフィスで使用される一般的な椅子では、体を自由に動かせるロッキングの方が使い勝手も健康面も優れています。

ロッキング機能は体重移動による自然な動きを生み出し、長時間の作業でも快適な環境を提供してくれます。両機能を備えた製品も多く販売されており、状況に応じた使い分けが可能です。

ロッキング機能の種類

ロッキング機能には、背ロッキング、背座一体ロッキング、シンクロロッキングの3種類があります。ここでは、それぞれの特徴について詳しく解説します。

背ロッキング

背ロッキングは、もっともシンプルなロッキング機能です。体重をかけると背もたれ部分のみが動く仕組みで、座面と背もたれが分かれた構造の製品に多く採用されています。比較的安価な価格帯で提供されているのが魅力です。

基本的な体の動きに対応できる一方、座面が固定されているため、姿勢の自由度は限定的です。また、シンプルな構造のため故障リスクが低く、メンテナンス性に優れた特徴があります。

多くの製品では背もたれの傾斜角度を調整できる機能を備えており、使用者の好みに合わせた設定が可能です。はじめてロッキング機能付きの椅子を使用する方や、コストを抑えながら基本的な機能を求める方に適しています。

背座一体ロッキング

背座一体ロッキングは、背もたれと座面が連動して動く機能を備えたロッキング機構です。一体型の構造により、体の動きに合わせて全体が自然に揺れる特徴があります。

また、座面と背もたれが同時に動くため、姿勢の変化に対して安定したサポートを提供してくれます。全身のバランスを保った座り心地を手に入れたい方に最適です。

背もたれに寄りかかった際も、座面との連動により違和感のない動きを生み出します。体格や作業内容に合わせた調整機能を備えた製品も多く、快適な作業環境の構築が可能です。

背座一体ロッキングは一体型構造のため、部品点数が少なく耐久性も高いのが特徴です。長時間のデスクワークにも適しており、疲労軽減効果も期待できます。

シンクロロッキング

シンクロロッキングは、進化したロッキング機能です。背もたれと座面が異なる角度で連動して動く仕組みを採用しています。ミドルからハイクラスの製品に多く採用され、自然な体の動きをサポートするのが特徴です。

また、背もたれに寄りかかったとき、座面も適度な角度で動くため腰が前にずれにくく、長時間の作業でも快適な姿勢を維持できます。体の動きに合わせて最適な角度を自動的に調整する機能により、S字カーブを保ちながら理想的な姿勢をキープできます。

ただし、製品によって連動比率は異なります。

シンクロロッキングは、体格や好みに合わせた選択が可能です。高機能な製品が多いため価格は高めですが、健康面での価値は十分にあります。

ロッキング機能が搭載された椅子のメリット

ロッキング機能が搭載された椅子のメリットは、長時間の着座でも疲れにくく、腰への負担を抑えられる点です。さらに適度な角度によってリラックス効果も得られるでしょう。

ここでは、ロッキング機能が搭載された椅子のメリットについて詳しく解説します。

長時間の着座でも疲れにくい

ロッキング機能は、体の動きに合わせて背もたれが動くため、同じ姿勢による負担を効果的に軽減します。血行を促進し、太腿部の圧迫を和らげることで、エコノミー症候群のリスクも低減できるのが魅力です。

座ったまま体を動かせる特徴は、筋肉の緊張をほぐせるほか、長時間の作業でも快適な状態を維持できます。さらに、姿勢の微調整が可能なため、疲労の蓄積を防ぐ効果も期待できるでしょう。

また、背もたれと座面の連動により、全身のバランスを保った自然な動きを実現できるのも特徴です。体重移動による自然な揺れは、血行促進と筋肉の緊張緩和に効果的です。

適度な角度でリラックスできる

ロッキング機能により背もたれを傾けると、リラックスした姿勢をとれます。体重移動に合わせて自然に動く仕組みのため、ストレス解消に効果的です。

作業の合間には軽く体を伸ばせるほか、リフレッシュ効果も期待できます。緊張した筋肉をほぐし、メンタル面でのリラックス効果も得られるでしょう。

さらに、座面と背もたれの連動により、全身をバランスよく支えながらくつろげます。長時間のデスクワークによる精神的な疲労も軽減できるのがメリットです。

腰への負担を抑えられる

ロッキング機能は、腰部への負担を分散し、背骨のS字カーブを維持するサポートをします。座ったまま体を動かせるため、腰痛予防や改善に効果的です。

特に、シンクロロッキングは、背もたれと座面が連動して動くため腰への負担を最小限に抑えられます。自然な姿勢変化により、腰部の筋肉への過度な負荷を防げるでしょう。

また、座面の角度変化により、骨盤の位置を適切に保てるほか、理想的な姿勢の維持が可能です。長時間のデスクワークによる腰部への負担も軽減され、健康的な作業環境を実現できます。

ロッキング機能が搭載された椅子のデメリット

ロッキング機能が搭載された椅子はメリットだけではありません。価格が高くなったり、椅子の揺れが気になり、転倒する危険性もあります。

ここでは、ロッキング機能が搭載された椅子のデメリットについて解説します。

価格が高くなる

ロッキング機能を搭載した椅子は、機構の複雑さから製造コストが上昇します。特に、シンクロロッキングなど高度な機能を備えた製品は、一般的な椅子と比べて大幅に価格が高くなるでしょう。

また、品質や耐久性を考慮した部品選定も必要なため、必然的にコストが上がります。調整機能を多く備えた製品では、部品点数の増加により製造コストがさらに上昇するでしょう。

ただし、体への負担軽減や作業効率の向上を考えると、長期的な視点では十分な価値があります。

ロッキング機能が搭載された椅子は、予算と必要な機能を慎重に検討し、最適な製品を選択しましょう。

椅子の揺れが気になる

ロッキング機能による椅子の揺れは、作業内容によっては集中力を妨げる原因になる可能性があります。特に、細かい作業や精密な操作が必要な場面では、安定性を求められるため不向きな場合があります。

また、オープンオフィスでは、周囲の人への配慮も必要になるため、揺れによる視覚的な影響や音の発生も考慮が必要です。

ただし、多くの製品にはロッキングの強度調整や固定機能が備わっており、作業内容に応じた設定が可能です。状況に合わせて機能を使い分ければ、効果的な活用ができるでしょう。

製品選びの際は、ロッキングの強度範囲や固定機能の有無を確認してください。調整機能を活用すれば、個人の好みや作業内容に合わせた最適な設定ができます。

転倒する危険性がある

ロッキング機能による後方への傾きは、不適切な使用により転倒するリスクが存在します。特に、急激な体重移動や後ろへの過度な寄りかかりは危険です。

ロッキングの強度設定が体重に合っていない場合は、予期せぬ動きで転倒する可能性も高まります。安全な使用には適切な強度設定と、正しい姿勢が重要です。

また、定期的なメンテナンスにより機構の動作を確認し、安全性を維持せねばなりません。使用前には、必ずロッキングの動作確認を行い、異常が見られた場合は速やかに点検や修理を依頼してください。

複数人で使用する環境では、使用者ごとの体格差を考慮した設定変更が必要です。

ロッキング機能搭載の椅子を購入する際に注目すべきポイント

椅子を購入する際はロッキング機能の有無だけではなく、オートロッキング調整やロッキング固定などの機能があるかどうかをチェックしておきましょう。

ここでは、ロッキング機能搭載の椅子を購入する際に注目すべきポイントについて詳しく解説します。

オートロッキング調整

オートロッキング調整は、使用者の体重に合わせて自動的にロッキングの強弱を調節する機能です。手動調整と比べて手間がかからず、業務に集中できるメリットがあります。

従業員の疲労やストレス軽減をサポートする重要な機能として注目され、オフィス環境での使用に最適です。複数人での共有にも便利で、使用者が変わるたびに調整作業を行なう必要がありません。

オートロッキング機能は、体重に応じた最適な強度が自動で設定されるため、誤った設定による不快感や安全性の低下を防げます。

また、長時間の使用でも常に快適な状態を維持できるため、作業効率の向上にも貢献してくれるでしょう。

導入コストは高めですが、使用者の満足度は非常に高い機能です。

ロッキング固定

ロッキング固定機能は、背もたれや座面を好みの角度で固定できる機能です。

3段階や5段階など固定角度が決まった製品から、無段階調整可能な製品まで幅広く展開されています。作業内容や姿勢に応じて最適な角度を選べるため、快適性が向上します。

細かな角度調整が可能な無段階タイプは、個人の好みに合わせた細やかな設定ができる点がメリットです。固定機能は安定した作業姿勢を保てるため、集中を要する作業にも適しています。

また、長時間の同じ姿勢を避けられるため、定期的に角度を変更することで体への負担を分散できます。

ロッキング固定機能があれば、使用者の体格や作業内容に応じた柔軟な対応が可能です。

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特徴は、高さと幅が広い背もたれによって強力なサポートを提供し、長時間の作業でも疲れにくい点です。さらに、跳ね上げ式アームレストと約120度のロッキング機能を搭載し、自由な作業空間を創出します。

高密度の天然スポンジを使用した座面は、体圧を分散してくれるため、長時間の着座でも快適です。加えて、床に傷がつきにくい静音キャスターを採用し、快適性と静音性を両立しています。

SIHOO M76Aは、SGS認証を取得した信頼性の高い製品です。3年間の品質保証も付いているため、安心して使用できます。

ロッキング機能搭載のコストパフォーマンスに優れた椅子をお探しなら、ぜひご検討ください。

まとめ

ロッキング機能は、現代のデスクワークに欠かせない重要な機能といえます。体への負担軽減やリラックス効果により、長時間のデスクワークをサポートし、作業効率の向上に貢献してくれます。

機能の種類や特徴を理解し、用途に合った製品を選択すれば、快適な作業環境を実現できるでしょう。

価格や機能を比較検討する際は、長期的な使用を視野に入れた判断が重要です。また、安全性や調整機能の充実度にも注目し、総合的な観点から製品を選びましょう。

株式会社SIHOO』では、ロッキング機能を搭載した製品をはじめ、快適な座り心地を実現するさまざまなオフィスチェアをラインナップしています。

人間工学に基づいたデザインのオフィスチェアは、「体に付いている椅子」をコンセプトに座り心地の良さを追求しています。気になる製品があれば、ぜひチェックしてみてください。

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